SoftBankのSIMロックiPhoneで使える格安SIMが登場しました

2017/03/26b-mobile S 開幕SIM

SoftBankのiPhone 5、iPhone 5s、iPhone 5c、iPhone 6、iPhone 6 Plusを利用しているユーザーが格安SIMに乗り換えたい場合の課題の一つとして、「使用するiPhone」をどのように用意するか。という問題が発生していると思います。

そんなSoftBankユーザーに待望?の格安SIMサービスが、2017年3月22日、日本通信より「b-mobile S 開幕SIM」としてサービスの提供が開始されました。

b-mobile S 開幕SIM の概要

b-mobile S 開幕SIM」で対応している端末は、SoftBankのSIMロックが掛かっているiPhone 5以降のiPhoneと、セルラーモデルのSoftBank版 iPad となっています。

今回サービスが開始されたSIMは「データ通信専用SIM」のみとなっていますので、音声通話(いわゆる電話機能)は使えません。
またテザリングには対応していませんし、SMS機能も非対応となっていますので、乗り換えた後の使用状況は少し限られた、限定的な使用方法となりそうです。

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b-mobile S 開幕SIMの料金プラン

料金プランとしては、1GB、3GB、7GB、30GBが用意されており、価格は1GBプラン:880円、3GBプラン:1,580円、7GBプラン:2,980円、30GBプラン:4,980円となっています。(いずれも税別)

データ容量 開幕SIM IIJmio
1GB 880円  –
3GB 1,580円 900円(ミニマムスタートプラン)
6GB 1,520円(ライトスタートプラン)
7GB 2,980円  –
10GB 2,560円(ファミリーシェアプラン)
30GB 4,980円  –

現在私が使っているIIJmioの場合、3GB使えるミニマムスタートプランが900円(税別)、6GB使えるライトスタートプランが1,520円(税別)となっていますので、価格的にも少し割高感が感じられます。

利用できる端末

利用できる端末は、SoftBankの端末のみで、iPhoneの場合は、iPhone5、5s、5c、6、6Plus、6s、6s Plus、SE、7、7Plusとなっています。

iPadの場合は、セルラーモデルの全機種、iPad、iPad 2、iPad 3(第3世代・新しいiPad)、iPad 4(第4世代)、iPad Airシリーズ(1~2)、iPad miniシリーズ(1~4)、iPad Proとなっています。

対象機種は、SoftBankのSIMロックが掛かったiPhoneのみですので、SoftBankのSIMロックが掛かったAndroid端末には対応していません。使えませんのでご注意下さい。

対象のユーザー層

それでも現在SoftBankのSIMロックが掛かった、iPhone 5、iPhone 5s、iPhone 5c、iPhone 6、iPhone 6 Plusを使っているユーザーは公式な形でSIMロックを解除する方法がありません。

これらの端末を所有しているユーザーが格安SIMに乗り換えたい場合は、必然的にSIMフリーのiPhone(又はAndroid端末)を新規で購入するとか、非公式な形でSIMロックを解除(ファクトリーアンロック)しなければならない等の課題があったわけです。

参考記事iPhone 5、5sをファクトリーアンロックでSIMフリーにしてもらう見積を取ってみた

料金プランの割高感は否めませんが、ファクトリーアンロックを依頼する費用や、新規でSIMフリー端末を購入する費用などを考えれば、使い方によっては、1ヶ月880円(税別)から使えますので「b-mobile S 開幕SIM」で利用するというのも選択肢としてはありなのかもしれません。

データの繰り越し

当月中のデータ通信を使い切らずに余ったしまった場合、他のMVNOのプランによっては翌日に繰り越せるサービスもありますが、「b-mobile S 開幕SIM」はデータの繰り越しには現時点で対応していません。

契約手数料と解約手数料

契約の際は初期手数料として3,000円(税別)が掛かりますが、2年縛りのような拘束はありませんので、解約する時に余計な費用の心配をすることもありません。最低利用期間というのもありません。

今回のまとめ

iPhone 6s以降の端末(6s、6s Plus、SE、7、7 Plus)であればSoftBankによる公式な形でSIMロックを解除できる対象端末となっていますので、そのような形でSIMロックを解除するのが得策です。

SIMロックが解除されれば、「b-mobile S 開幕SIM」だけでなく、docomo系のMVNOが使えるようになるため、選択肢は一気に広がります。

様々な理由で古い端末を使わなければならないユーザーや、メインで新しい端末を購入したが、古い端末の有効活用を考えているユーザー、またはiPadのユーザーにとっては一考の価値があると思います。

一つだけ懸念される材料としては、「データ通信専用SIM」であるため、電話番号を持てないという事です。仕事などでバリバリ電話を利用しているユーザーには難しいと思いますが、主婦や学生ユーザーなどの方で、電話の代替えは、LINEやFaceTimeなどの無料音声通話機能で事が足りるのであれば、あまり問題はないと思います。

実際、我が家の場合も、以前はSoftBankのiPhoneユーザーでしたが、家族全員でIIJmioのファミリーシェアプランに移行した際、子供(学生)が使っているiPhoneは「データ通信専用SIM」で契約をしました。

参考記事家族全員で「みおふぉん」に乗り換えたい計画

電話の代替えとしては、LINEの無料通話を利用しており、念のためスマホ以外の一般電話との発着信可能な環境として、SMARTalkをインストールして、050で始まるIP電話の番号を使えるようにしていますが、LINEで十分事が足りているようで、ほとんど使う機会はないようです。

ソーシャルネットワーキング, ライフスタイル無料

今回開始された「b-mobile S 開幕SIM」も価格やサービスの内容的な面でまだまだ課題がありそうですが、今後のサービス改善に期待したいと思います。

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では、また!

2017/03/26b-mobile S 開幕SIM